こんにちは!
ご覧いただき、ありがとうございます。
このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
今回は、古代エジプトシリーズです。
今回のテーマは、『世界で初めての古代エジプト修復者は誰!?』というお話。
結論から言うと、世界で初めての古代エジプト修復者も、古代エジプト人だそう!
ちなみに、第1回は、世界で初めての古代エジプト考古学者は、トトメス4世!というお話でした。
ちなみに、修復者とは、発掘者が発見したあと、壊れている部分を修復する人のことをいうそうです。
かなり専門的な技術職で、現在では考古学分野以外の専門家も集結して修復作業が行われているそうです。
すごく壮大ですね。
みなさん、有名なラムセス2世はご存知ですよね?
アブ・シンベル神殿を作った王様ですね。
ナイトショー前の誰もいないアブ・シンベル大神殿
実は、そのラムセス2世の第4王子である第19王朝の「カエムワセト」と言う人物が、世界で初めての古代エジプト修復者なんだそう。
そして、この「カエムワセト」という名前には、意味があるようです。
ヒエログリフ(上)と発音記号(下)
まず、「カ」は、現れると言う意味があるそう。
「エム」は、前置詞のに・で、「ワセト」は、テーベ(現在のルクソール)の古代名だそう。
つまり、カエムワセトとは、「テーベに現れた」と言う意味になるそうです。
彼も、長男ではなかったので、王様にはなれませんでした。
なぜなら、古代エジプトにはルールがあったからです。
古代エジプトのルールとは、長男以外は王様にはならないというもの。
そこで、第4王子であったカエムワセトは、メンフィスにあるプタハ神殿の大司祭となりました。
大司祭という職業は、簡単にいうと、神殿の責任者だといいます。
ちなみに、古代エジプトの職業については、また別のタイトルでご紹介します。
みなさんは、古王国時代の中心地であった、サッカラをご存知ですか?
階段ピラミッドがあることで有名ですね。
サッカラの階段ピラミッド
彼は、サッカラを中心とした古王国時代の建造物の修復を数多く手掛けたそうです。
その目的はなんだったのでしょうか?
それは、2つあるといいます。
まず、1つめは、新王国時代には砂に埋れてしまった建造物を掘り起こして、修復・記録するため。
2つめは、その技術や意匠を手に入れるためだったといいます。
それによって、祖先に対する敬意を表し、伝統に裏打ちされた永遠性と秩序を得るためといわれているそうです。
ということで、今回のタイトルは、「世界で初めての古代エジプト修復者」についてでした!