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【エジプト遺跡巡り】アブ・シンベル神殿はパワースポット!?

 

こんにちは!

 

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このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。

 

ピラミッドとスフィンクス

 

今回は、数あるエジプトの遺跡の中でも圧倒的人気を誇るアブ・シンベル神殿。

  

ラムセス2世が建造した世界遺産のその神殿、実は、パワースポットでもある!?

 

アブ・シンベル神殿について紹介します!

 

 

アブ・シンベルは、南エジプトのアスワン県ヌビア地域の、スーダンとの国境近くに位置しています。

 

国境までは、その距離わずか20キロ。

 

エジプトの中でも最南端に位置するため、エジプトで最も乾燥した地域で、降水はめったにありません。

 

夏のアブ・シンベルは、簡単に気温が40度を超えるため、日中の観光は、熱中症に注意。

 

逆に、冬の夜は、気温が10度を下回ることもあり、夜の光のライトショー観光の際は、寒さ対策が必要です。

 

 

さて、このアブ・シンベル神殿は、「ヌビアモニュメント」として知られ、フィラエ神殿まで続くユネスコの世界遺産の一部となっています。

 

大神殿と小神殿、2つの神殿は、紀元前13世期の第19王朝時代、ラムセス2世によって、山腹を彫るスタイルで造られたといいます。

 

 

 カデシュの戦いでのラムセス2世の勝利を記念し、ラムセス2世と女王ネフェルタリの永続的な記念碑とされているアブ・シンベル。

 

他のヌビア地域の遺跡同様、アブ・シンベルもアスワンハイダム建設による水没を逃れるため、1968年にポーランドの考古学者の監督の下、現在の場所に移転されています。

 

もし、移転していなかったら神殿はナセル湖に水没していたんですって!

  

ラムセス2世のレリーフ

 

ラムセス2世は、自身の治世中に、エジプトとヌビア全体で大規模な建設計画に着手しました。

 

ヌビアは、金や多くの貴重な貿易財の宝庫であったため、非常に重要視されていたそう。

 

そこで、ラムセス2世は、ヌビアにエジプトの力を印象付けるため、また、ヌビアの人々をエジプト化するために、いくつかの壮大な神殿を建設したんだそう。

 

それが、現在もヌビア地域に残る神殿です。

 

(ヌビア地域の神殿はこちら ⇒ アマダ神殿』『ワディエルセブア神殿』『カラブシャ神殿など)

 

アブ・シンベルには、ラムセス2世自身に捧げられた大神殿と、妻のネフェルタリに捧げた小神殿があります。

 

これら神殿の建設は、紀元前約1264年に始まり、紀元前1244年まで約20年間続いたといいます。

 

アメン神、ラホラフティ神、プタ神、そして神格化されたラムセス自身に捧げられたんだとか。

  

こうしてエジプトで最も壮大で、最も美しいとされる神殿が誕生しました。

「ラムセス2世」を意味するヒエログリフ

 

神殿入り口の両側には、20メートルもの巨大な4つの像があり、それぞれが玉座に座り、上エジプト・下エジプトの冠を被ったラムセス2世を表しています。

 

入り口左の1体の像は、地震で損傷を受け、頭と胴体が落下したとされています。

 

これら落下した破片は、復元されず、象の足元に、最初に発見された位置に置かれています。

 

ラムセスの足の隣には、いくつかの小さな彫像があり、妻のネフェルタリと母親、息子、娘たちとされています。

 

そして、忘れてはいけないのが、太陽の配置を考えて造られたこちら。

 

(画像:こちらより)

 

神殿の一番奥に位置する至聖所です。

 

古代エジプトの建築家によって10月22日と2月22日のたった2日だけ、太陽の光線が聖域を透過し、彫刻を照らすように配置されたと考えられているこの至聖所。

 

このたった2日の日付というのは、それぞれ王の誕生日と戴冠式の日、とされています。

 

これを裏付ける直接の証拠はありませんが、何らかの関係があったと考えられているようです。

 

古代エジプト考古学を研究するエジプシャン夫によると、エジプトの数々の神殿や世界遺産の中でも、最もパワーのあるスポットだということです。

 

つまり、エジプトいちのパワースポット!

 

ちなみに、アスワンハイダム建設によって元の場所から移転したため、現在の配置は元の配置ほど正確ではない可能性があるということです。

 

(10月22日と2月22日に行くことができなかったため、上の写真は、こちらより拝借しています)

 

そして、アブ・シンベル小神殿。

 

ラムセス2世が妻のネフェルタリのために建てた神殿です。

 

ちなみに、神殿が女王に捧げられたのは、古代エジプトの歴史の中で2回目だといいます。

 

入り口の彫像は、王と王妃の像です。

 

これは、王とその配偶者の像が同じサイズである数少ない例の一つということです。

 

 

この小神殿も、大神殿同様、6本の柱で支えられています。

 

また、女王の女神としてハトホル女神が描かれており、女王ネフェルタリがハトホル女神と親密な関係であったことを示しているといいます。

 

ちなみに、これら神殿は、アブ・シンベル入口から少し離れており、坂道になっています。

 

(行きは降り坂・帰りは登り坂)

 

歩いて行くこともできますが、小さい子供連れや歩きたくない方などは、ゴルフカートで運んでもらえます。

 

(別途料金かかります)

 

 

そんなアブ・シンベルには、アスワンからバスで向かう、陸路ルートが一般的ですが、陸路からだけでなく、ナセル湖からも上陸できるんです。

 

個人的には、ナセル湖クルーズで他の遺跡を巡りながらアブ・シンベルを目指すのがとってもオススメ!

 

 

陸路からでは味わえない、こんな景色も見られちゃう!

 

また、ナセル湖から見る朝日&夕陽も絶景です。

 

(ナセル湖クルーズについては、こちら ⇒ ナセル湖クルーズ

  

クルーズの運転をさせてもらい大喜びの息子

 

以上、アブ・シンベル神殿についてでした!

 

いかがでしたか?

 

アブ・シンベルに関する情報が他にもあれば、ぜひ教えてくださいね!