こんにちは!
ご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
ピラミッドとスフィンクス
今回は、ビジネス・投資についてです。
MENAってご存知ですか?
ポストBRICsとも呼ばれ、ビジネス界で大注目、エジプトも加入のMENAについてです。
IMF (2003)定義によるMENA
(画像:ウィキメディアより)
読み方は、ミーナ。
Middle East & North Africaの頭文字をとった、中東・北アフリカ地域の国々を指す略称です。
MENAの中心となるのが、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェート、オマーン、カタールの6カ国からなるGCC加盟国です。
そこに、安価で豊富な労働力を持つ北アフリカ諸国が加わり、持続的な成長が期待できる新興市場として、注目されています。
ちなみに、MENAには、はっきりとした定義はなく、機関によってそれぞれ異なる領域が設定されているそうで
通常のMENAに含まれる諸国・地域の他、MENAをより広めに定義した場合には、トルコやアフガニスタン、パキスタンなどの諸国が含まれることもあるそう。
ここでは、MENA地域の魅力を3つ紹介してみようと思います。
①人口増加率(若年層比率)
②経済成長率(GDP)
③日系企業進出状況
まず、①人口増加率(若年層比率)です。
若年層が豊富なMENA地域の人口構成に注目してみると。
2019年の平均年齢は、なんとASEANの32.3歳よりも若く、28.9歳!
IMFによると、就労層人口のピークは、2030年頃と予測されており、その前後で長期に渡り、力強い消費が見込めるとされています。
次に、②経済成長率です。
MENAのGDP規模を見ると、2019年の名目GDPは、全体で4兆1790億ドル。
世界第4位のドイツに匹敵します。
経済規模の比較では、GCCが他を圧倒しており、名目DGPは1兆6000億ドルと、MENA全体の39%を占めています。
国別では、サウジアラビアが最大の経済大国となっており、名目GDPは7790億ドル、全体の18.6%を占めています。
IMFは、2021年に世界経済は4.6%のプラス成長に転じるとの見通しを立てており、GCC諸国もUAEは3.3%、サウジアラビアは2.9%、クウェートは3.4%など、成長が見込まれています。
これらの数値は、あくまで予測に過ぎず、コロナに対する各国政府による規制の状況、収束時期、そしてオイル価格の変動などによっても変わってくる可能性はありますが、一つの参考として見ることができるかと思います。
最後に、③日系企業進出状況です。
外務省によると、MENA地域に進出する企業拠点数は約1,030あり、そのうちの3割以上がアラブ首長国連邦(UAE)に進出しています。
邦人数も同様の比率です。
成長性、潜在力の高さや売上の増加期待から、MENAに進出する企業は増加傾向にあるようです。
以上3点、魅力について書いてきましたが、その反面、MENAには地政学的リスクも集中することが挙げられます。
しかしながら、依然として可能性を秘めているMENAに投資するベンチャーキャピタルも増えているようで
日本でも、MENAを投資対象とした投資信託も販売されています。
⇒シュローダー中東/北アフリカ・ファンド『愛称:MENA(ミーナ)』
ということで、今回はMENAについてでした。
私たちは、MENAに進出したい企業や個人の仲介サポートも行っています。
お気軽にご連絡ください。
参考:IMF、外務省、世界銀行、ジェトロ、ブルームバーグ