· 

『鬼滅』人気から見るエジプトの日本コンテンツ需要と2つの注意点!

 

こんにちは!

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。

 

ピラミッドとスフィンクス

 

今回は、エジプト市場での日本コンテンツの人気と注意点についてです。

 

日本で大人気の『鬼滅の刃』が、エジプトにも上陸。

 

(わたしも大好き!笑)

 

劇場版『鬼滅の刃・無限列車編』が、5月からエジプトでも上映されました。

 

ちなみに、エジプトの映画館では、100エジプトポンド(LE)、現在の為替で約700円(2021年7月現在)で鑑賞できます。

 

(画像:公式HPより)

 

さて、肝心の、エジプトでの評判は、どうだったかというと・・・

 

エジプトでは、日本やアメリカでの人気と比べると、それほどの盛り上がりにはならなかったようです。

 

そうは言っても、エジプトで日本のアニメ映画が放映されるということは、作品への関心の高さを表しているとも言えます。

 

ザマレクの映画館

  

ちなみに、エジプトでは、「アニメ=子供」という感じで、今回の『鬼滅』の主なターゲットも子供となっている様子。

 

新型コロナウイルスが流行る前は、アニメや漫画など日本文化イベントの『エジコン』も開催されていました。

 

過去には、テレビドラマ『おしん』やアニメ『マジンガーZ』、『キャプテン翼』などもヒットしたそう。

 

もともと親日の人が多いエジプトにおいて、日本のコンテンツは一定の人気を誇っていると言えます。

 

しかし、ここで注意したいことが2点ほど。

 

まず、1点目は、エジプト(中東)でのコンテンツビジネスには、イスラム教への配慮が必要であることです。

 

実際、エジプトが舞台の映画『エクソダス:神と王』は、歴史的にも宗教的にも正しくない点があるという理由から、エジプトやモロッコでは上映禁止となり、カタール航空でも上映されませんでした。

 

詳しくは、こちら ⇒ 『エクソダス:神と王』は、なぜエジプトで公開禁止になった!?

 

(画像:こちらより)

 

また、イスラム教の礼拝時間を告げるアザーンの不適切な利用により、DVD商品が回収された事例もあるそう。

 

そして、2点目は、アラビア語への翻訳(字幕)が必要であることです。

 

エジプト(中東)の言語は、アラビア語。

 

そのため、アラビア語対応が必要となり、今回の『鬼滅』の上映も日本語音声にプラスしてアラビア語字幕が加えられています。

 

エジプトの映画配給会社や映画館は複数社ありますが、アラブ首長国連邦(UAE)が本社の『VOX Cinemas』が中東・北アフリカでアラビア語の字幕を付けて配信しています。

 

 

エジプトでは、アラビア語のドラマや映画の製作も活発で、サウジアラビアなどの湾岸諸国でもエジプトのドラマや映画はとても人気があるそう。

 

そのため、彼らはアラビア語のエジプト方言(カイロ方言)をよく理解しています。

 

(逆に、エジプト人は、湾岸諸国の口語はわかりにくいと感じる人が多いようです)

 

また、近年はBTS人気などもあり、韓流ドラマなども視聴され始めているんだとか。

 

NetflixやAmazon Prime Videoのエジプト版では、アニメなどの外国コンテンツも視聴可能。

 

新型コロナウイルスの影響もあり、家庭でのコンテンツ視聴も増加傾向にあるようです。

 

エジプト(中東)での日本コンテンツは、今後も需要が期待できそうですね。

 

ということで、今回はエジプト市場での日本コンテンツの人気と注意点についてでした!

 

 必要とする方の参考になれば嬉しいです。