こんにちは!
ご覧いただき、ありがとうございます。
このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
ピラミッドとスフィンクス
今回は、エジプトでのビジネス投資ニュースについてです。
エジプトでは、新型コロナウィルス禍の現在においても、経済などのデジタル化が進行中。
そんな中、事業立ち上げ初期の情報通信技術(ICT)スタートアップ向けのシード、プレシード出資が相次いでいます。
参考記事 ⬇︎
以前の記事で、アップルやグーグルにも出資していた米国有力ベンチャーキャピタルであるセコイア・キャピタルが、デジタル・バンキングを提供する『Telda』というエジプトのスタートアップに出資したというニュースにふれました。
今回は、日系VCのニュースです。
2021年7月、アフリカにおいて現地スタートアップの成長をサポートする日系ベンチャーキャピタル(VC)であるKepple Africa Ventures(ケップル・アフリカ・ベンチャーズ)が、2020年創業のエジプトスタートアップのMinly(ミンリー)に出資。
合計で、360万ドルのシードラウンド出資に参画したと発表されました。
(『Minly』HPより)
Minlyのプラットフォームでは、テレビや映画スター、SNSのインフルエンサー、アスリートなどの有名人から購入者やその家族、友人向けにパーソナライズされたビデオメッセージ、ボイスメモ、チャットを購入できます。
世界中で様々な類似サービスが提供されていますが、ミンリーの特徴は、エジプトや中東・北アフリカ地域(MENAエリア)と、アラビア語圏に特化していること。
MENAについての詳しい記事は、こちら⬇︎
Minlyは、上記エリアを中心に展開しており、すでに数百人の有名人と、5万人のユーザーが登録されているそう。
今回の出資を受け、コンテンツクリエイターからのコンテンツ購入など、さらなるサービス拡大を進めるようです。
今回の出資を決めたKeppleのゼネラルパートナーを務める品田氏いわく、
「エジプトはMENAのいわばハリウッド的存在だ。エジプト映画は湾岸諸国でも大人気で、エジプトの俳優やタレントは、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)にも熱狂的なファンがいる。ミンリーはエジプトを拠点としながらも、パッションエコノミーが大きく成長しているMENA全体をターゲットとしており、各国の経済レベルに合わせて価格設定も変えている」とのこと。
さらに、エジプト市場の魅力については、「高い人口密度、3,000ドルを超える1人当たりGDP、物流インフラの存在といった、BtoCの成長に必要な条件がそろっている」と語ったそう。
ちなみに、Minlyの創業者は、ソニー・ピクチャーズで働いた後、アップルTVやネットフリックスMENAの立ち上げを行った人物で、日本の大ファンでもあるため、今後の日本企業との連携にも意欲的なんだとか。
今後の更なるビジネス展開が楽しみです!
ということで、前回の米国VCに続き、日系VCからも出資を受けるエジプトのスタートアップの魅力についてでした。
必要とする方の参考になれば嬉しいです!
参考:ジェトロ