こんにちは!
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このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
ピラミッドとスフィンクス
今回は、エジプトの新たなビジネスニュースについてです。
近年、経済面でも目覚ましい発展を遂げているエジプト。
コロナ禍における経済のデジタル化も急速に進んでおり、エジプトのスタートアップには、外国からの出資も相次いでいます!
詳しくは、こちら↓
2021年9月、日系ベンチャーキャピタル(VC)のKepple Africa Ventures(ケップル・アフリカ・ベンチャーズ)がエジプト法人向けECのCartona(カートナ/カルトナ)、物流プラットフォームのIlla (イラ)に出資したというニュースが!
Kepple Africa Venturesといえば、以前にもエジプトのスタートアップに出資して、注目を集めたばかり。
詳しくは、こちら↓
前回のMinly(ミンリー)に続き、今回はECと物流分野へ出資したケップル。
まずは、エジプト法人向けECのCartona(カートナ/カルトナ)から簡単に紹介します。
ちなみに、カートナ(エジプト流発音ではカルトナ)とは、アラビア語でカートン(ダンボール箱)を意味します。
(cartona HPより)
カートンを運ぶロゴが可愛いですね!
Cartona(カートナ/カルトナ)は、一般消費財や食材の商流において、メーカーや卸売業者と小売店とをつなぐBtoB向けECを構築。
多くの卸業者が仲介するエジプトにおいて、オンライン化による商流の効率化を図ります。
また、リアルタイムの配達状況や価格比較などの情報を提供することで、商流の見える化を促進。
2020年8月の起業からわずか1年で、3万業者が登録、40万回の注文、取引額は合計10億エジプト・ポンド(約70億円:1ポンド約7円)まで成長!
今後ますますの成長が見込まれ、ケップルの他、ドバイのVCなどからも合計450万ドルの出資を受けたそう。
ケップル・ゼネラルパートナーの品田諭志氏いわく「小売店向けのBtoBのECは、多くのスタートアップが市場参入している分野だが、カートナは自社で在庫もロジスティクスも持たず、アセットライトであることが特長。既にインフラがある程度整っているエジプトだからこそ、オンラインの強みをとことん追求し、安さと品ぞろえで勝負する、異彩を放ったモデルが魅力だ」とのこと。
続いて、物流プラットフォームIlla (イラ)の紹介です。
(illa HPより)
Illa (イラ)は、BtoB向けトラック物流プラットフォームを提供し、製造・小売・飲食業などの配達ニーズと、運輸業者をつなぐ企業。
エジプトの物流は非効率で不透明、配達遅延も多いのが特徴ですが、イラはITを活用した配達状況の見える化や、データ分析に基づく情報提供を行います。
2019年に起業して以降、一般消費財や食材輸送に焦点を当て、国際的な大手飲料メーカーの輸送を手掛けるなどして成長してきました。
ケップル品田氏いわく「物流プラットフォームのビジネスにおいて、オンデマンドでなく契約ベースで顧客を抱え込み、4PL(※)を目指す動きが加速するなか、イラはエジプトのFMCG(日用消費財)向けロジスティクスでこのモデルのパイオニアであることが投資の決め手となった」とのこと。
※ 4PL(フォースパーティ・ロジスティクス)
原料調達から完成品輸送まで物流全般を委託される3PLに加え、物流戦略の計画・コンサルティングまで担うビジネスモデル。
ということで、今回はエジプトの新たなビジネスニュースについてでした。
近年、スタートアップ向けの出資が相次ぐエジプト。
特に、米国で上場予定のSwvl(スエフル)など、物流・交通分野で新たな企業がどんどん活躍しています。
今後もエジプトのビジネスから目が離せませんね!
参考:ジェトロ