ピラミッドとスフィンクス
今回は、エジプトの経済成長についてです。
IMFが4月27日に公表した「REGIONAL ECONOMIC OUTLOOK(地域経済見通し)」によると、2021/2022年度(7月~翌6月)のエジプトの経済成長率は、1月の予測より0.3ポイント上方修正した5.9%と予測。
2022/2023年度については、5.0%の成長を見込んでいるそう。
(画像:IMF「REGIONAL ECONOMIC OUTLOOK」より)
REGIONAL ECONOMIC OUTLOOKでは、
”ウクライナでの戦争とロシアへの制裁は、中東の回復見通しを悪化させている。 2021年の予想以上の勢いにもかかわらず、2022年の経済環境は、特に輸入業者にとって、異常な逆風と不確実性により、商品価格はますます変動し、インフレ圧力が高まり、金融政策の正常化は予想よりも進んでいる。中東と北アフリカの石油とガスの輸出業者の見通しは改善。下振れリスクには、長期にわたる戦争とロシアに対するさらなる制裁、予想よりも厳しい世界的な財政状態、インフレ期待の固定解除の可能性、中国での急激な減速、および新たなパンデミックの発生が含まれる。高い債務とインフレの中で、ショックに対処するためのマクロ政策の余地が減少し、政策立案はますます複雑になっている。不確実性を管理し、マクロ経済の安定を維持し、最も脆弱な人々を保護し、食料とエネルギーの安全を確保しながら回復を支援するために、国の状況に合わせて注意深く政策を調整する必要がある。”
とした。
また、IMFは、同時期に発表した「財政モニター」で、GDP比では94%と高く推移しているエジプトの債務は、基礎的経済収支の黒字と経済成長を前提に、中期的には減少する見込みだとした。
ウクライナ侵攻による物価高騰と外貨準備高の減少により、信用格付けの引き下げも懸念されていたが、格付け会社フィッチ・レーティングスは4月21日、エジプトの国債信用格付けを「Bプラス」で維持し、見通しは安定的と公表。
また、23日には、S&Pもエジプトの国債信用格付けを「B」として維持、見通しは安定的と公表。
エジプトの3月の利上げと為替の管理が評価された模様。
詳しくは、以下の記事をどうぞ!
ということで、今回はエジプトの経済成長についてでした。
IMFによる債務の減少見込みや各格付け会社からの評価を見ても、経済成長に期待できるエジプト。
特に、新行政首都(New Administrative Capital)では、急ピッチで開発が進められています。
新行政首都(New Administrative Capital)
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