ピラミッドとスフィンクス
今回は、エジプトのオススメ雑貨のご紹介です。
ファイユーム・オアシス、カルーン湖のはずれにあるチュニス村の陶器が素朴でとっても可愛いんです!
ファイユームまでは、カイロから車で2時間ほど。
空気は澄んでいて、青空が広がります。
小さな村ですが、エジプト人の民家にまじって、約300軒ほどのお洒落な別荘やセカンドハウスが点在します。
所有者の国籍はさまざまで、芸術家や創作者などが多数。
チュニス村のカフェから望むカルーン湖
そもそも、なぜ田舎まちに芸術家が集うようになったのかというと、スイス人の陶芸家、エヴリンさんがその地に住み着いたのがはじまりだそう。
彼女がこの村はずれにアトリエを構えたのが1960年代。
それからというもの、村の景観や素朴な暮らしに魅せられた作家、画家、映画製作者など、国籍を問わずクリエイティブな仕事を持つ人たちが移り住んでくるようになったそう。
チュニス村の様子
第三次中東戦争時には、トラブルを避けて一時ヨーロッパに帰国したエヴリンさんですが、数年後に再びチュニス村に戻ってみると、置いてきたアトリエや家財が少しも荒らされることなく、昔のまま残っていたそう。
そんな村人の誠実さに心を動かされ、アトリエを再開。
そして、貧しい農家の子どもたちが、粘土で手びねりの動物や人形を作って遊んでいるのに目を留め、子どもたちの才能をのばしたいと、無償で陶芸教室をスタートしたそうです。
エヴリンさんの教え子たちが作った作品
創作活動は、学校で先入観や知識を習う前に始めることが大切だとして、6〜7歳から陶芸の基本を教えますが、デザインや絵のモチーフは教えないそう。
子どもたちは遊び感覚で、オアシスの花や木、動物や魚、そして風景を自由に描き出していくんだそう。
そして、なんと、教え子のうち数人は、プロの陶芸家として独立、海外の作品展に出展するまでに成長した人も!
ファイユーム・チュニス村のマップ
いまでは、たくさんの教え子たちの陶芸ショップが軒を連ねています。
一軒一軒まわってみて、お気に入りの作家さんや一点ものの陶器を見つけてみるもの楽しいかもしれませんね。
ちなみに、原料は、カイロの粘土をつかっており、赤や緑、青色のもととなる顔料もすべて自然の土からできているそう。
鑑賞用としてだけでなく、食器としても安心して使えます。
お気に入りの陶芸屋さん
ショップの奥がアトリエになっているところが多く、陶芸屋さんによっては、その場で陶芸体験できるところも!
(予約なしでもOK)
気になる方は、ぜひ店主に相談してみてくださいね。
陶芸体験の様子
また、通りを歩いていて黒いガラベーヤを着たおばちゃんが話しかけてきたら、それは占いの勧誘!
ウンムアリー(アリーのママ)というおばちゃんが、カルーン湖で取れた(?)貝を使って占ってくれます。
(占料は、オープン価格!)
アラビア語のみの対応・課金制ですが、気になる方は、ぜひチャレンジしてみてくだい。
貝を使った占い
陶器の他、チュニス村では、カルーン湖での乗馬体験もできます。
また、少し足を延ばして、『クジラ渓谷』とよばれるワディ・アル・ヒタンまで、新生代古第三紀のものとされるクジラの化石を観に行くのもオススメです。
ということで、今回はエジプトの素朴で可愛い雑貨、チュニス村の陶器についてでした。
必要とする方の参考になれば幸いです!
★エジプト旅行企画、翻訳・通訳も承っております。
詳しくは、こちらからどうぞ!