ピラミッドとスフィンクス
今回は、MENA地域におけるスタートアップ投資に関するニュースです。
UAE(アラブ首長国連邦)ドバイのMAGNiTT(マグニット)が1月に発表した「2023年新興ベンチャー市場投資レポート」によると、2022年の中東・北アフリカ(MENA)地域におけるスタートアップへの投資件数は、国別でエジプトが160件となり、前年1位のUAEを抜いてMENA地域で初の首位となったということです!
画像:MAGNiTT公式HPより
MENA地域内の投資件数を国ごとにみてみると、上位5ヶ国はエジプトに続いてUAEが153件、サウジアラビアが144件、カタールが45件、チュニジアが30件。
MENA地域全体の投資総額は、前年比約10%増加の約31億ドルで過去最高となりました。
国ごとの投資総額については、UAEが11億9,000万ドルで昨年に続き首位。
次いで、サウジアラビアが9億8,700万ドル、エジプトが5億9,500万ドル、アルジェリアが1億5,100万ドル、バーレーンが1億3,300万ドルとなっています。
注目すべきは、サウジアラビアで、1億ドルを超える「メガ・ディール」の成立が3件で、前年の5億7,500万ドルから、なんと72%も増加。
MENA地域の「ビッグ3」は去年に引き続きUAE、サウジアラビア、エジプト。
エジプトでは、MENA域内で最も多い投資件数を誇るFlat6Labsなど、アクセラレーターや地場のVC(ベンチャーキャピタル)が積極的に投資活動を行っています。
画像:Flat6Labs公式HPより
注目すべきは、日本のVCもエジプトで存在感を示していることです。
ケップル・アフリカ・ベンチャーズなどが、既にエジプトのスタートアップに投資を行っています。
ケップルは2021年からエジプトの複数社に投資をしており、2022年8月には、北アフリカに特化したファンドを運用するサニー・サイド・ベンチャー・パートナーズもエジプトへの投資を開始。
詳細は、こちらの記事をどうぞ↓
今後も成長が期待されるエジプトのスタートアップから目が離せませんね!
以上、今回はMENA地域におけるスタートアップに関するニュースでした。
必要とする方の参考になれば幸いです!
参考:MAGNiTT、ジェトロ、flat6labs、ケップル・アフリカ・ベンチャーズ、サニー・サイド・ベンチャー・パートナーズ
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