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【ハラール市場】世界の4分の1を占めるイスラムビジネスって!?

 

こんにちは!

 

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このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。

 

ピラミッドとスフィンクス

 

今回は、近年急速に注目を集めている【ハラール】についてです。

 

ハラール市場について、またハラール市場に参入する際に知っておくべきイスラムについての基礎知識と「ハラール認証」の取得方法についても紹介します。

 

 

このようなマークを目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?

 

これが【ハラール】のマークです。

 

みなさんご存知の通り、イスラム市場の人口は多く、現在でも世界人口の4分の1がムスリムとされています。

 

インドネシアのイスラム教徒は約2億人で、国民の約90%を占めており、その数は世界1位です。

 

そして、インドネシア、パキスタンに次ぎ、インドが3番目にムスリムの多い国となっています。

 

インドでは、イスラム教徒の数は人口の約13%に過ぎませんが、人口が莫大なため、約1億800万人にもなります。

 

このように、高い割合でムスリムを抱える国の人口増加に加え、中東や欧州でもムスリムは増加しており、世界的に「ハラール市場」は拡大しています。

 

また、このようなマーケットで、消費力を持った中間層や富裕層の割合が急激に上がっていくことも予測されています。

 

ハラール市場の拡大は、人口増加と所得増加により、加速度的に高まっていくことが期待できます。

 

世界でも稀にみる有望市場といえるのが、ハラール市場。

 

今後、さらに拡大していくハラール市場には、ビジネスの商機が眠っています。

 

特に、イスラム教に馴染みの薄い日本にとっては、ハラール市場はまだまだ未開拓のブルーオーシャン。

 

【ハラール】を正しく知ることで、ビジネスのチャンスを広げることができるかもしれません!

 

 

まず、ハラールってなに?ということについてです。

 

イスラム法において、合法なもののことをハラールといい、非合法なもののことをハラームといいます。

 

最近では、それ以外のハラールでない物のことを非ハラール(non halal)と称する事もあります。

 

イスラムの教えで「許されている」という意味のアラビア語がハラール(ハラル)、アラビア語で【حلال 】です。

 

反対に「禁じられている」という意味の言葉がハラーム(ハラム)です。

 

ハラールやハラームは、モノや行動が「神に許されている」のか「禁じられている」のかどうかを示す考え方です。

 

例えば、嘘をついたり物を盗んだりすることは「ハラーム」とされます。

 

ハラールとは、神に従って生きるイスラム教徒(ムスリム)の生活全般に関わる考え方であり、ハラールマーケットは、ムスリムの日々の生活全てに関わる商品やサービスなどの提供を全て含んだ、とても幅広い市場なのです。

 

 

ここで、「なぜイスラム教徒はハラールにこだわるのか?」について紹介します。

 

イスラム教徒(ムスリム)にとって、ハラールの食品のみを口にすることは「神の教えに忠実に従う」こと、すなわち信仰そのものといえます。

 

イスラーム教徒のハラール食へのこだわりは、単なる好き嫌いではありません。

 

例えば、豚肉入りの料理で豚をよけたからといってハラールになる訳ではありません。

 

スープやブイヨンに使用されていれば、見た目には分からなくても食することはできません。

 

トンカツをあげた油と同じ油であげられた野菜や魚も食することはできません。

 

たとえ使用する食材がハラールであっても、ワインや料理酒など、アルコール飲料で調理するとハラールではなくなります。

 

このように、ハラールをビジネスとして展開していくには、ムスリムおよびハラールへの理解が必要不可欠となります。

 

それらを理解した上で、ハラール認証を取得することがハラール市場進出への第一歩となります。

 

 

では、日本でのハラール認証取得には、具体的にどのような条件があり、手続きが必要なのでしょうか。

 

ハラール市場攻略の鍵ともいえるハラール認証取得方法を見ていきましょう。 

 

ハラール認証は、NPO法人日本ハラール協会、 日本イスラーム文化センター などで取得することが可能です。

 

(MENA地域であるUAEにて公認・輸出実績があるのは、現在のところ日本イスラーム文化センター のみ)

 

参考までに、以下に取得までの流れを紹介します。

 

1.ハラール認証の書類提出(書類は各機関HPで取得可能)

2.書類審査

3.工場および製品の監査

4.審議

5.認証取得

 

(※詳しくは、機関によって異なるため、各認証団体に確認が必要。)

 

申請から認証までの期間は、約2ヵ月〜6ヵ月程度かかるとされています。

 

発行日から1年間有効で、更新をする場合は、証書の有効期限が切れる6ヵ月前に申請が必要です。

 

取得費用は、基本的には認証取得時の監査費用、さらに毎年の更新時の監査費用が必要となります。

 

具体的な金額については、企業の業態や規模、所在地等によって大きな違いが生じます。

 

そのため、各機関へ問合わせ、確認する必要があります。

 

 

今後、ハラール市場への進出を考えるなら、まずはハラールについて理解し、認証取得を目指すことで、ムスリム消費者からの信頼を得ていきましょう。

 

EGYPT LABOでは、ハラールビジネスおよび海外進出(主にMENA地域)に関するご質問・ご相談を承っております。

 

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